名古屋のシンボルともいえる金のしゃちほこ。観光するうえで見逃せないスポットではあるものの、飾られている意味を知らない方も多いのではないでしょうか。
「しゃちほこは何のために飾っているの?」「何で名古屋城のしゃちほこが有名なんだろう?」といった素朴な疑問にお答えします。
名古屋観光の前に知っておくと、名古屋の町歩きもお土産探しも、もっと面白くなります!
しゃちほこの概要と歴史

名古屋城といえば天守の上で輝く金のしゃちほこが印象的です。城によって呼び方はそれぞれですが、名古屋城では「金鯱(きんこ)」と呼ばれます。
しゃちほこのモチーフ
しゃちほことは、神話上の生き物で、実在する魚ではありません。
漢字で「鯱(しゃち)」と書くように、頭は虎、体は魚という姿をしています。また、尾を天に反りあげる姿は「鉾(ほこ)」の様です。
しゃちほこを飾る意味
しゃちほこには火除けの願いが込められています。建物が火事になったときには、「口から水を出し、消火する」という意味があります。
しゃちほこの歴史
しゃちほこを屋根に載せる風習は、13世紀末には寺社建築において始まりました。その後、室町時代末には城郭建築にも使用されるようになりました。
名古屋城のしゃちほこが作られたのは1612年のことです。徳川家康の支配力や尾張徳川家の権威を誇示するため、天守閣に華美なしゃちほこを載せました。その姿から、名古屋城は「金鯱城」と呼ばれることもあったといいます。
(参考資料:名古屋城小天守台西から出土した鯱瓦)
数字で知る名古屋城のしゃちほこ
今のしゃちほこは2代目
2026年現在、天守には2代目のしゃちほこが飾られています。初代のしゃちほこは財政難の度に、改鋳(かいちゅう:金を溶かし、金の配合を変えること)が行われたという歴史があります。
| 1612年 | 1代目金鯱 |
| 1730年 | 金鯱の改鋳 |
| 1827年 | 金鯱の改鋳 |
| 1846年 | 金鯱の改鋳 |
| 1945年 | 空襲のため名古屋城焼失 |
| 1959年 | 2代目金鯱 |
金の総量は88kg
2つの鯱に使われる金の総量は88kgもあります。
天守には、雌雄1匹ずつの鯱が飾られていますが、サイズ・重さともに雄の方が大きいです。一方でうろこの数は雌の方が多く、さらにきらびやかな印象を与えます。
| 雄(北鯱) | 雌(南鯱) | |
|---|---|---|
| 重量 | 1,272kg | 1,215kg |
| うろこの枚数 | 112枚 | 126枚 |
| 金量 | 44.69kg | 43.39kg |
名古屋城公式Instagram(@nagoya_castle_japan)では、雌雄で尾びれの向きと口の開き方も違うと解説しています。
日本一大きい金鯱
名古屋城では、日本で1番大きなしゃちほこを見ることができます。日本各地の城の天守にもしゃちほこが設置されていますが、名古屋城の金鯱は高さは雄が2.62m、雌が2.57mもあり圧倒的に大きいです。
しゃちほこを巡るフォトスポット

天守の上に載った金鯱はもちろん見逃せません。ですが、それだけにはとどまらず、町の中にはたくさんのしゃちほこがいます。町を歩きながら、お気に入りのしゃちほこを探してみてください。
必見!実物大のしゃちほこ
名古屋城金シャチ横丁内にある土産屋「鯱上々」では、天守に飾られた金鯱と同じサイズのしゃちほこを見ることができます。約2.6mのしゃちほこを間近で見れる機会は滅多にありません。
近くでの写真撮影が可能で、観光客をはじめとする来訪者のフォトスポットとなっています。名古屋土産を多く取り扱っているので、名古屋城の観光後に立ち寄るのもおすすめです。ぜひ旅の記念に、金のしゃちほことのツーショットを撮ってみてはいかがでしょう。
鯱上々の店舗情報はこちらから
食べられるしゃちほこ

名古屋城金シャチ横丁内にある「KINSHACHIYAKI」では、食べられる「金しゃち焼き」を販売しています。目がハートになったその姿は、思わず写真に残したくなります。
中の具はあんこやカスタードのスイーツ系、台湾ミンチのおかず系から選ぶことができます。名古屋城観光の合間のおやつ休憩にいかがでしょうか。
KINSHACHIYAKIの店舗情報はこちらから
口から水を出すしゃちほこ


名古屋では、口から水を出すしゃちほこにも出会えます。実は金鯱の姿をした冷水機の「金鯱水」です。誰でも自由にマイボトルに給水することができ、いつでも冷たい水が飲めるエコなスポットです。
口から水を出す金鯱水は3ヶ所に全部で3台設置されています。
- 金シャチ横丁(2台)
- 名古屋港水族館 しおかぜ広場(1台)
また、東山動植物園では、公式キャラクターの「ズーボ」が載った金鯱水が設置されています。

※他の設置場所ににより、金鯱水では、別のデザインは異なります。の冷水機が設置されています。
その他、名古屋城のお城noteでも名古屋の街中で出会えるしゃちほこを紹介しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
愛くるしいしゃちほこはお土産におすすめ

名古屋のお土産に、美味しいしゃちほこや、可愛いしゃちほこは、どうですか。
名古屋城公式おみやげ l 買えるのはここだけ!
名古屋城の公式のおみやげは城内2ヶ所で購入することができます。
- 正門横売店
- 西の丸御殿城宝館ミュージアムショップ「三番御蔵」
金鯱をモチーフにしたグッズはどれも愛くるしく、さらに実用性のあるグッズばかり。
「金シャチの湯」は裏木曽の檜を使用しており、自宅でも気軽にヒノキ風呂が楽しめる逸品です。
鯱もなか l 100年以上続く美味しいおみやげ

老舗「元祖 鯱もなか本店」では100年以上続くもなかが購入できます。見た目の可愛さだけでなく、変わらないその美味しさは自分用のお土産にぴったりです。
もなかの他にも、しゃちほこの形をしたサブレやフィナンシェがあり、好きなお菓子で名古屋の余韻を自宅で味わえます。
取扱店舗は、名古屋城内の売店や、そのほか名古屋駅など多数あります。詳細は公式サイトより確認ください。
金のしゃちほこを知るほど、名古屋城観光はもっと特別になる

名古屋城の天守で輝く金のしゃちほこは、建築当時には「火除け」や「権威の象徴」といった意味をもっていました。一度は空襲により焼失したものの、2代目の金鯱が再建され、現在も名古屋のシンボルとして存在しています。その背景を知ったうえで天守を見上げると、歴史の重なりを感じられることでしょう。
また、しゃちほこは、さまざまな形で町の中に溶け込んでいます。実際に、実物大の展示で迫力を体感したり、町歩きをする中でしゃちほこに出会う面白さがあります。
「見る」だけには留まらない、名古屋のしゃちほこ。金のしゃちほこをきっかけに、ひと味違った楽しみ方で、名古屋の歴史や文化を感じてみてください。
