名古屋観光の定番である名古屋城は、金の鯱が輝く天守だけでなく、本丸御殿や庭園、石垣など見どころが豊富なスポットです。敷地が広く見どころも多いからこそ、「どこを見るべき?」「効率よく回るには?」と悩む方も少なくありません。
この記事では、名古屋城の見どころを分かりやすく整理し、初めてでも満喫できるおすすめスポットを紹介しています。城巡りがさらに楽しめるヒントが満載です。
名古屋城の基本情報と歴史

基本情報
| 開園時間 | 午前9時~午後4時30分 ただし、本丸御殿・西の丸御蔵城宝館へのご入場は午後4時まで ※現在は天守の見学は不可 |
| 休園日 | 12月29日~1月1日 |
| 観覧料 | 大人500円/中学生以下無料 |
歴史
徳川家康は1610年に、西国への備えとして、名古屋城の築城を命じました。1612年には天守、さらに3年後の1615年には本丸御殿が完成しました。
家康の九男・義直が初代藩主となり、そこから尾張徳川家による統治が約260年続きました。
| 1607年 | 徳川家康の九男・義直が清須城主(名古屋城築城以前の城)になる |
| 1610年 | 徳川家康が名古屋城の築城を命ずる |
| 1612年 | 天守の完成 |
| 1615年 | 本丸御殿の完成 |
| 1867年 | 大政奉還 |
本丸御殿の見どころ

名古屋城観光で外せないのが本丸御殿。ここでは、400年前とは思えないほど豪華な装飾が施され、近世城郭御殿の最高傑作ともいわれています。

障壁画|400年前の美を完全再現
狩野探幽を筆頭に狩野派の絵師たちが手がけた障壁画は、部屋の格式や用途によって異なる意匠で描かれたことが特徴です。
なかでも「上洛殿上段之間」は最も格式の高い部屋で、障壁画にも金が贅沢に使用されています。この部屋は、三代将軍である徳川家光が京へ赴く際の宿泊処として1634年に増築されたといわれています。
現在展示されている障壁画は、当時の色彩を再現するために復元模写が行われています。
原画の調査から完成までの全行程を1人のスタッフが1年かけて担当し仕上げる、途方もない作業の積み重ねで復元されています。再現するまでの過程を知るとともに、繊細な技術にも注目してみてください。
< 復元模写の行程 >
- 原画の調査
- 原寸大写真を作成
- 和紙の作成
- 和紙へ転写
- 金箔を貼る
- 絵の具で色を作る
- 絵の具の粒子の細かいものから色を重ね塗る
- 細部の線を描く
2026年5月10日まで、西の丸御蔵城宝館では「名古屋城本丸御殿の障壁画 第Ⅳ期『春の花鳥』」が開催中です。
飾金具|細部に宿る美意識
ふすまの引手や、柱の釘を見えなくするための釘隠しといった金具など、本丸御殿の中には様々な飾り金具がみられます。その豪華さに加えて、じっくり観察してほしいのが、ひとつひとつ異なる文様です。
「猪目(いのめ)」と呼ばれる魔除けや火除けの願いが込められたハート型の文様も見逃せません。ぜひ、細部まで注目して、お気に入りのデザインを探してみてください。
湯殿書院|将軍専用の風呂

「湯殿書院(ゆどのしょいん)」とは、将軍専用の風呂です。
複数の部屋に分かれた造りとなっており、釜屋で沸かした湯気を床下から浴びる蒸し風呂形式になっています。現代の湯船に浸かる入浴方法とは異なり、現代のサウナに近い構造です。
蒸し風呂のほかに、上段之間・一之間・二之間など複数の部屋があり、脱衣所や休憩処として使い分けられていました。ここでは、江戸時代の暮らしぶりを覗くことができます。
歩いて回る名古屋城の見どころ

本丸御殿のほかにも、名古屋城には見どころがまだあります。広い城内なので、時間に余裕をもって散策してみてください。
石垣|大名ごとの刻印を探そう
城全体を囲う総延長8.2㎞の石垣は圧巻です。この石垣工事には、大名20家が携わり、大名ごとに持ち場が決められていました。
石垣の中には「清正石」と呼ばれる大きな巨石があります。横は約6メートル、高さは約2.5メートルほどもあり、石のとなりに並んでみるとその大きさに驚かされます。
二之丸庭園|四季を感じる癒しスポット
約3万㎡の広大な二之丸庭園は、城内御殿の庭園としては日本一の規模を誇ります。名古屋城観光と同時に四季折々の風景が楽しめるのも魅力です。散策の合間には、庭園内にある「二の丸茶亭」でひと休みするのもおすすめです。
ほかにも名古屋城のInstagram公式アカウント(@nagoya_castle_japan)では、様々な見どころを紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
季節の見どころ
城内には四季折々の花木が植えられ、一年を通して楽しめるのも魅力です。
春に見られる花木
| おすすめ時期 | 見どころ | |
|---|---|---|
| 桜 | 3月下旬~4月上旬 | 900本の桜が咲き誇り、桜の名所としても人気があります |
| ヒトツバタゴ | 4月下旬~5月上旬 | 愛知県や岐阜県、長野県、長崎県対馬の一部に自生する希少種です |

夏に見られる花木
| おすすめ時期 | 見どころ | |
|---|---|---|
| アジサイ | 6月上旬~7月中旬 | 二之丸東庭園から天守閣を背景に撮影できます |
秋に見られる花木
| おすすめ時期 | 見どころ | |
|---|---|---|
| 紅葉 | 11月中旬~12月上旬 | 二之丸庭園での鑑賞がおすすめです |
冬に見られる花木
| おすすめ時期 | 見どころ | |
|---|---|---|
| ロウバイ | 1月上旬~2月下旬 | 二之丸庭園で鑑賞できます そのほか、ボケやウメも鑑賞できます |
また、季節ごとにイベントが開催されており、訪れる時期によって異なる楽しみ方ができます。季節のグルメを楽しんだり、ステージを観覧したり、日帰りのおでかけスポットとしても人気があります。
公共交通機関でのアクセス

<地下鉄>
名城線 「名古屋城」 下車 7番出口より徒歩5分
<名鉄>
瀬戸線 「東大手」 下車 徒歩15分
<市営バス>
栄13号系統(栄~安井町西) 「名古屋城正門前」下車すぐ
名古屋城の見どころを効率よく巡るコツ

名古屋城を巡る際には、本丸御殿を目指しながら、石垣を観察するのがおすすめです。城内は広大なので、見どころを事前に把握しておくことで、満足度の高い観光ができます。時間に余裕があれば、二之丸庭園まで足を伸ばしてみてください。
本記事で紹介したスポットを参考に、あなたなりの視点で巡りながら、名古屋城の魅力を体感してみてください。



